芝の補修面積から作業位置まで、ゴルフ場の地図ですぐに確かめる方法

September 11, 2026

ゴルフ場の地図上で作業位置と範囲を示すイメージ

MEISSA GREEN · コース管理 現場ノート

芝の補修面積から作業位置まで、ゴルフ場の地図ですぐに確かめる方法

たとえばコース管理チームで「3番ホールのグリーン右側を見ておいて」と伝えたとします。よく使う言い方ですが、実際に現場に出てみると、人によって思い浮かべる場所や範囲が少しずつ違います。

どこを見ればいいのか、どの区間をたどればいいのか、作業範囲はどこまでなのかまで伝えるには、言葉よりもコースの地図に直接残すほうが確実です。点検する場所は「位置」、続いている区間は「線」、作業する範囲は「面積」で示せば、コース管理チームが同じ基準で現場を見られるようになります。

実際の現場でも、航空写真の上に必要な場所を書き込んで管理したり、ホールごとに作業区間を分けて資料を作ったりするやり方が使われています。地図ツールの役割は、測った数字をひとつ得ることだけではありません。現場の人が知っている場所や範囲を、チームがあとから見返せる形に変えることにあります。

位置ツールで、点検する「ここ」を残す

コースを回っていて、もう一度確かめたい場所が出てきたら、言葉で場所を説明するより、地図の上に印をつけておくほうが確実です。

  • 位置の表示:もう一度見るべき場所を、地図の上にそのまま打ちます。
  • 名前・説明の記録:何を確かめるのかもあわせて書いておきます。
  • 元の航空写真の確認:必要なら、印をつけた場所のまわりの実際の様子もあわせて見られます。

「グリーンの右のあたり」という記憶の代わりに、どこをもう一度見るのか、何を確かめるのかが1か所に残ります。

活用例 · 位置

3番ホール グリーンの中央と外周の黄化を、もう一度確かめたいとき

たとえば、グリーンの中央と外周で葉の色がまわりより薄く見えたとします。このとき原因をすぐに決めつけず、その場所を位置として残し、現場で見た状態を説明欄に書いておきます。色が薄くなる理由は病害だけでなく、乾燥や過湿などいろいろ考えられるからです。

メイサグリーンの地図で地点ツールを使い、点検したい場所に地点を追加する画面
地点ツールで、地図の上に確かめたい場所を追加します。追加した地点には名前と説明を残せます。 出典:メイサグリーン ヘルプセンター「地点」
名前の例3番ホール グリーン中央と外周の黄化
説明の例グリーン中央と外周の葉の色がまわりより薄く見える。次の点検で同じ場所を再確認。
こう残すと、何がいいのか

次の点検で「あのとき黄色っぽく見えたところ」を探し直す代わりに、同じ場所を基準に状態を確かめ直せます。ほかのメンバーが現場に出ても、どこを見て何を確かめればいいかが一緒に残っています。

線ツールで、距離とラインを示す

1つの点ではなく、ある方向に続く区間を説明したいときは、線のほうが向いています。

  • 区間の表示:散水ライン、施設の位置、作業で通るルートなど、始点と終点があるものを線で残します。
  • 距離の確認:線を引いている間に水平距離を確かめられます。
  • 直線距離の修正:2点で引いた直線は、距離の値を直接修正できます。
活用例 · 線

カップの位置を約10m動かした記録を残すとき

カップの位置を1番の地点から2番の地点へ動かしたなら、2つの地点を線で結んで、どの方向にどれだけ動かしたかを残せます。

メイサグリーンの地図で線分ツールを使い、2点間の距離を確認する画面
線分ツールで始点と終点を結ぶと、線の長さ(水平距離)がその場で表示されます。 出典:メイサグリーン ヘルプセンター「線分」
名前の例カップ位置の変更
説明の例1→2へ約10mの距離でカップ位置を変更

面積ツールで、作業する範囲を決める

張り替えや点検のように一定の範囲を対象にする作業は、「グリーンまわりの一部」と言葉だけで説明すると、人によって思い浮かべる範囲が変わってしまいます。

  • 多角形の範囲:作業の対象にする範囲を自分で囲み、水平面積と表面積を確かめます。
  • 円形の範囲:半径ツールで、中心点からの半径と面積を示します。
  • 作業規模の見当:面積の値をもとに、補修や点検の範囲がどれくらいかを見積もります。
活用例 · 面積

4番ホール右側で、芝の補修を検討する範囲を決めるとき

作業の対象にする範囲を多角形で囲めば、あいまいな「右側の一部」ではなく、実際の範囲と面積が一緒に残ります。

メイサグリーンの地図で面積ツールを使い、多角形で範囲を囲む画面
面積ツールで頂点を打って範囲を囲むと、面積がすぐに計算されます。 出典:メイサグリーン ヘルプセンター「面積」
名前の例4番ホール右側 芝補修の検討範囲
説明の例約27平方メートル
面積が数字で見えると、何が変わるのか

「4番ホール右側の一部」ではなく、約27㎡の作業候補範囲として具体的になります。コース管理チームは同じ範囲を前提に話ができ、張り替えを準備するときに必要な芝や資材、作業の規模がどれくらいになるかを前もって見積もる手がかりにもなります。

地図の記録がたまったら、フォルダとフィルターで整理する

  • フィルター:必要な地図の記録だけを選んで表示します。
  • フォルダ:ホールや作業の内容ごとに、記録をまとめて管理します。
  • まとめて移動:複数の記録を選んで、一度に同じフォルダへ移します。

位置 → 線 → 面積。現場の言葉を、同じ作業の基準に変える

01位置
まず点検する場所に印をつけ、名前と説明を残します。
02線
続いている施設や確かめたい区間を、ラインと距離で示します。
03面積
実際に点検や作業が必要な範囲を、ひとつのエリアとして残します。

最初は「3番ホールのグリーン右側」だった説明が、地図の上ではどこなのか → どこからどこまでか → どの範囲までかへと具体的になります。

地図ツールで大事なのは、測った数字をひとつ得ることではありません。現場で言葉で伝えていた場所・ライン・作業範囲を1枚の地図に残せば、コース管理チームはそれを作業の基準にでき、運営チームや経営者も同じ範囲と規模を共有できます。コース全体の地図をどうやって撮るのかは、ゴルフ場のドローン撮影で、どんなデータが得られるのか?で紹介しています。

貴コースの場所と作業範囲も、ひとつの画面に残してみませんか

メイサグリーンの担当者が実際の画面をお見せしながら、貴コースに合った使い方をご説明します。