ゴルフ場の作業日誌、次の作業に活かすには何を記録すればいい?

September 4, 2026

ゴルフ場の作業日誌と記録の流れのイメージ

MEISSA GREEN · コース管理 現場ノート

ゴルフ場の作業日誌、次の作業に活かすには何を記録すればいい?

同じ場所で似たような問題が起きたとき、前回の写真や薬剤散布・施肥・散水の記録をすぐに見返せますか。次に使える作業日誌は、日付だけを書いた報告書ではありません。コース管理の作業記録として、場所、現場の状態、対応、資材、写真、その後の確認までがひとつの流れでつながっている必要があります。

コース管理チームがよく使うExcelの作業日誌の例
多くのゴルフ場では、いまもこのような形で作業日誌を残しています。※韓国のゴルフ場の例です。

上の画像は、韓国のある有名ゴルフ場のコース管理チームが使っている作業日誌です。1年365日、日付ごとにExcelのシートを作ってその日の作業を書き込んでいます。ひとつのファイルに1年分の作業記録が詰まった大切な資産です。コース管理チームが受け持つ作業の分類も比較的きちんと分かれていて、作業内容と担当者も細かく残っています。

ただ、事務所のホワイトボードでその日の作業を共有し、合間に電話やメッセージアプリで指示が飛び交うふだんの様子を思い浮かべると、あとからExcelに作業日誌を書き直すのは、それだけで負担が増える仕事です。それだけではありません。口頭や電話、メッセージでやり取りした作業の内容は時間とともに自然と消えていき、同じことが起きたときには、結局うろ覚えの記憶に頼って対応するしかなくなります。

作業日誌は、たくさん書くより「つながるように」書く

施肥、薬剤散布、散水から刈り込み、機材の点検まで、1日のうちにいくつもの作業が同時に動くので、記録も自然と増えていきます。けれども日付とメモだけでは、次の担当者がその記録を判断材料として使うのは難しくなります。大事なのは「いつ、どこで、何を見て、何をして、何をどれだけ使い、その後どうなったか」を1件の記録としてつなげることです。

海外のゴルフ場管理のベストプラクティスでも、病害虫を観察したときは日付・時間・場所・範囲と写真を残し、その後の管理の判断に使うことがすすめられています。

海外のゴルフ場向け管理ソフトの分野でも、同じ原則がくり返し語られています。「完了」と印をつけるだけで済ませると、あとには「何をしたのかわからない記録」しか残らない、ということです。オイル交換を「完了」とだけ書くのではなく、どのオイルをどれだけ使い、その後の状態はどうだったかまで書いておけば、次の担当者が判断材料として使えます。薬剤散布の記録で「薬少し」ではなく、正確な製品名と使用量を書くべき理由と同じです。

記録項目現場で残す内容次の作業で確かめたいこと
いつ・どんな条件で日付、時間帯、天気や現場の条件似た条件で同じ問題がくり返されていないか
どこでコース、ホール、グリーンなどの作業場所同じ場所の前回の記録は何か
何を見たか症状、範囲、作業前の写真前回の状態から何が変わったか
何をしたか作業の種類と担当者のメモ前回はどんな対応をしたか
何をどれだけ使ったか薬剤・肥料・散水量と単位同じ資材と量を参考にできるか
その後どうなったか完了したかどうか、その後の確認、作業後の写真追加の作業が必要になった記録か

これまでのExcelの記録を取り込んで、出発点をつくる

では、すでにたまっているExcelファイルはどうすればいいのでしょうか。一から入力し直す必要はありません。メイサグリーンでは、これまでの作業日誌を取り込んで、日付・場所・作業ごとに整理できます。取り込んだあとは、列が正しく対応しているかを確かめ、これから使う場所の呼び方や資材名をそろえておくのがおすすめです。

Excelの作業日誌をメイサグリーンに取り込む画面
これまでの作業日誌をファイルで取り込み、入力項目と対応づける画面。※韓国語版の画面です

新しい記録は、写真や薬剤散布・施肥、散水の内容を作業日と一緒にためていきます。

メイサグリーンの作業日報画面 天気・勤怠・刈高・薬剤や肥料の使用量・作業を1日ごとに記録
メイサグリーンの「作業日報」画面。天気や勤怠といった現場の条件、薬剤・肥料の使用量、その日の作業を1日ごとにまとめて残します。出典:メイサグリーン ヘルプセンター「作業日報」

月ごとの作業日誌で、どの日にどんな作業があったかを確かめられれば、ばらばらの写真やメッセージのやり取りを探し回る時間を減らせます。

メイサグリーンで作業日誌を日付ごとに確認する月間カレンダー画面
作業の履歴を日付ごとに確認できる月間カレンダー画面。※韓国語版の画面です

新しく登録する作業には、ホールの構成と場所、作業の分類、担当者、開始日・完了日をあわせて指定します。

メイサグリーンの作業追加画面 場所・作業カテゴリ・担当者・開始日と完了日を指定
作業追加画面。場所や作業カテゴリ、担当者、期間を指定しておくと、次の作業でも同じ基準で比べられます。出典:メイサグリーン ヘルプセンター「作業日報を作成」

在庫管理では、使った資材と残りの数量を照らし合わせて、次の作業の準備に必要な量を確かめます。

01これまでのExcelの作業日誌を取り込む
02日付・場所・作業の基準をそろえる
03写真・資材・散水の記録を一緒に残す
04次の作業の前に、前回の記録を確かめる

同じ場所の散水作業を、もう一度準備するとしたら?

記録がばらばらなとき

残っている情報

写真はグループチャットに、「乾燥箇所に散水」というメモは個人の手帳に、資材の数量はまた別のファイルに散らばっています。

次の作業で困ること

担当者が替わると、正確な場所や散水量、その後確認したかどうかを、もう一度聞いて回ることになります。

ひとつの作業日誌にまとめたとき

確かめられる情報

日付、場所、作業前後の写真、散水量、使った資材、その後のメモを、同じ記録の中で見られます。

次の作業の準備

前回の条件と対応を比べ、現場を確かめたうえで作業範囲と準備する資材を決めます。

現場の呼び方までそろえて、記録が属人化しないようにする

「薬少し」「Aグリーンの横」「前と同じ」のように人によって違う書き方は、その時は通じても、時間がたつと意味がぼやけてしまいます。チームでよく使う略称はそのままでかまいませんが、正式な資材名、場所、単位など、比べるのに必要な基準もあわせて書いておきましょう。

海外のゴルフ場向け管理ソフトの分野では、コース運営の知識の多くが特定の担当者だけに残っていて、その人が替わった瞬間に途切れてしまう、という点がよく指摘されます。つまりノウハウの属人化です。これを防ぐために共通してすすめられている方法は3つあります。すべての記録で同じ書式を使う「標準化」、記録を1か所に集める「一元化」、担当者が替わるタイミングで終わっていない作業を共有する「引き継ぎ」です。下の4つの基準は、この3つをゴルフ場の作業日誌に合わせて落とし込んだものです。

  • 場所の呼び方ホール・グリーン・ティー・フェアウェイなど、チームで使う場所の呼び方を統一します。言葉で説明する代わりに地図や写真ですぐに示せれば、次の担当者も迷いません。
  • 資材名と単位略称の横に正式名を書き、L、kgなどの単位を固定します。
  • 写真の撮り方できれば同じ向き・同じ距離から作業前後の写真を残します。目土や張り芝のように、次の季節には見えなくなる作業ほど、覆われる直前の写真を必ず残しておきましょう。
  • その後のメモ終わっていない作業と、もう一度確認する日付を書き漏らさないようにします。

こうして形をそろえた記録がたまっていくと、次の作業を準備するときに日付と場所、資材、写真をまとめて比べられます。期間・場所・作業内容で絞り込んで探せば、担当者が替わっても同じやり方で必要な記録を見つけられ、技術の継承にもつながります。

すでに十分な履歴がたまっているなら、メイサグリーンで過去の作業日誌をAIで探し直す方法もあわせてご覧ください。

今日残した1行の記録が、次の担当者の判断材料になります。いまのように記録がばらばらだと、次の担当者は場所や資材を確かめ直すところから始めることになります。その基準をいまチームの中でそろえておけば、次からは記録を開くところから作業を始められます。

いまの作業日誌を、次の仕事につなげてみませんか

メイサグリーンの担当者が実際の画面をお見せしながら、貴コースに合った使い方をご説明します。