「去年の今ごろ、ここで何をしたっけ?」過去の作業日誌をAIで探し直す方法

August 14, 2026

過去の作業日誌をAIで探し直すイメージ

MEISSA GREEN · コース管理 現場ノート

「去年の今ごろ、ここで何をしたっけ?」過去の作業日誌をAIで探し直す方法

去年の同じ時期に同じ症状が出ていたか、そのときどの薬剤を使ったか、すぐに思い出せますか。コース管理の作業日誌は残っていても、月ごとのファイルを開き直した瞬間から、探すこと自体がひとつの仕事になってしまいます。

記録はあるのに、なぜ過去の作業を探しにくいのか

コース管理チームの作業日誌は毎日たまっていきます。薬剤散布や施肥、散水、補修作業の日付と内容が残り、ひとシーズンが終わるころにはかなりの管理履歴になります。

ところが「去年の今ごろ、この場所で何をしたっけ?」という問いに答えようとすると、月ごとのファイルを探し、日付と作業内容に目を通して、必要な記録をまとめ直さなければなりません。問題は記録を残していないことではありません。記録はあるのに、必要なときに取り出して使いにくいことです。

問題が起きたとき、昔の記録を探すのが大変なんです。どんな作業のあとに病害が出たのかを確かめたいときがあります。

韓国のコース管理研究所

いまの作業日誌の書式を変えずに、そのままアップロードできたらすごく助かると思います。

韓国のコース管理専門会社

新しい記録の習慣を増やすよりも、これまで残してきた作業日誌を1か所に集めて、必要なときに探し出せることが大切です。

ファイルで保管している作業日誌

探し方

フォルダとファイルを開いて、日付・場所・作業内容を一つずつ見直します。

残る課題

どこに何の記録があるかが、担当者の記憶に頼りがちになります。

検索できる作業履歴

探し方

月ごとの記録を見ながら、必要な作業履歴をAIに質問します。

つながる判断

見つかった元の記録を、いまのコースの状態と照らし合わせて次の対応を検討します。

これまでの作業日誌を、捨てずにそのまま使い続ける

メイサグリーンでは、現場で使ってきた作業日誌を取り込めます。ファイルをアップロードすると、メイサAIが日付、作業場所、作業の種類、資材などの項目を作業日誌の形に合わせて整理します。

新しい書式に、これまでの記録を書き写す必要はありません。コース管理チームがこれまで残してきた作業日誌から、すぐに始められます。

これまでの作業日誌をメイサグリーンに取り込む画面
これまでの作業日誌を取り込むと、AIが内容を読み取って作業日誌の形に整理します。※韓国語版の画面です

取り込んだ記録は、作業日報の画面で日付ごとに見られます。ファイル名やフォルダの場所を覚えていなくても、どの日にどんな作業をしたかがひと目でわかります。

メイサグリーンの作業日報画面 天気・薬剤や肥料・作業を日付ごとに確認
「作業日報」画面では、その日の天気や薬剤・肥料の使用量、作業の内容を日付ごとに確認できます。出典:メイサグリーン ヘルプセンター「作業日報」

探したい作業は、メイサAIに聞いてみる

必要な記録がどのファイルにあったかを思い出す必要もありません。たとえば「去年の5月、4番グリーンに薬剤散布の履歴はある?」のように、時期と場所、作業の種類を入れて質問すると、メイサAIがたまっている作業日誌から関係する内容を探して答えます。

去年の同じ時期にどんな作業が続いていたか、特定の場所で同じ問題がくり返されていたか、そのときどんな対応をしたかを、すばやく確かめられます。担当者が替わっても、前任者の経験を一から聞き直したり、個人のパソコンのファイルを探し回ったりする手間が減り、ノウハウの属人化を防ぐことにもつながります。

メイサAIのチャットでゴルフ場の過去の作業履歴を検索する画面
取り込んだ作業日誌をもとに、メイサAIが過去の作業履歴を探す画面です。※韓国語版の画面です

作業日誌がたまると、こんな質問にも答えられる

以下は、韓国のゴルフ場の作業日誌をもとにした質問と回答の例です。

01

去年と今年の作業、何が変わった?

コース管理チームの質問

2024年と2025年の第2四半期の作業を比べて。

メイサAIの回答
  • 気温の上昇:平均最高気温が23.5℃から24.6℃へ1.1℃上がり、初夏の暑さが早く来ました。
  • 降水量の大幅な減少:累積降水量が298.5mmから173.0mmへ約42%減り、とても乾いた状態になりました。
  • 管理の負荷の増加:乾いた天気で作業できる日が増え、刈り込みの回数が41回から116回へと3倍近くになりました。
  • 品質の変化:平均グリーンスピードは2.72mから2.78mへ速くなりました。

時期の違う気象条件と作業量、管理の結果を一度に比べられると、今年先に確かめるべき作業を決めやすくなります。

02

「薬剤Aの在庫、あといくつ残ってる?」入荷と使用の履歴まですぐにわかる

入荷したときに入荷量を、作業したときに使用量を記録しておけば、在庫に自動で反映されます。

コース管理チームの質問

薬剤Aの在庫、あといくつ残ってる?

メイサAIの回答

現在の薬剤Aの在庫は24個です。

  • 直近の入荷:7月8日、50個
  • 直近の使用:8月12日、西コース6番ホール フェアウェイの薬剤散布で8個
  • 入荷後の使用量:合計26個

7月8日に50個入荷したあと、作業で合計26個を使い、いまは24個残っています。直近に使った日付と作業場所もあわせて確かめられます。

03

グリーンの変色、過去の作業に手がかりはある?

管理者の質問

5月3日、うちのグリーンが変色した原因として考えられることは?

メイサAIの回答

5月1日の作業日誌に、カルシウム剤の施肥記録があります。変色した範囲と施肥した範囲が重なっており、施肥への反応である可能性があります。以前にも同じグリーンで、5月の施肥のあとに似た様子が見られています。

状態(画像)と対応(作業日誌)を結びつけることで、手がかりを探す時間を大きく減らせます。ただし変色は乾燥や過湿、病害などでも起こるため、最終的な判断は現場で確かめてから行います。

04

くり返される季節のサインを、先に知らせてくれる

メイサAIからの事前のお知らせ

このグリーンでは、直近3年間、6月の第1週に外周部の乾燥ストレスがくり返し見られています。今年も同じ時期に、散水量の点検とエアレーションを前もって検討することをおすすめします。

起きてから対応するのではなく、起きる前に備える管理へ。データがたまるほど分析の材料が増え、使うほど役に立つ情報が増えていきます。

01これまでの記録を取り込む

現場で使ってきた作業日誌をメイサグリーンに取り込みます。

02必要な履歴を質問する

時期、場所、作業の種類を入れてメイサAIに質問します。

03今日の判断の参考にする

過去の対応といまの状態をあわせて見ながら、作業の方向を検討します。

昨日の作業記録を、今日の判断にもう一度使う

作業日誌は、その日の報告で終わってしまいがちです。けれども去年の同じ時期の作業、特定の場所でくり返した対応、担当者が替わる前の管理履歴まで探し出せれば、次の作業を考えるための材料になります。

記録は、しまっておくときより、もう一度取り出して使うときに大きな価値を生みます。ばらばらの作業日誌を1か所に集めてAIで探し直せれば、コース管理チームが積み重ねてきた経験を次の作業にも活かせます。作業日誌をどう書けば次に使いやすくなるかは、ゴルフ場の作業日誌、次の作業に活かすには何を記録すればいい?で詳しく紹介しています。

過去の作業日誌、次の判断に使えていますか

メイサグリーンの担当者が実際の画面をお見せしながら、貴コースに合った使い方をご説明します。